榮太楼は明治16年、初代高橋長左衛門が秋田市川反二丁目に創業以来、
平成15年には120年を数える菓子舗の老舗です。
最初の店舗を構えるにあたり次のような逸話を聞きました。
蕗の砂糖漬けに挑戦し始めた頃、
川反二丁目の那波家の向かいにいわく付きの空家がありました。
ここは別の経営者が菓子屋やうなぎ屋を開いたもののいづれも失敗した
というところでした。
周りからは縁起が悪いからと反対されながらも
「ことの否定は人しだい、良いも悪いも人の腕しだい」
と聞き入れず、ついに空家を買い入れ店を構えたのが
榮太楼の始まりとされています。